夏休みも間近になり、勉強を除いては絶好調の息子。
学校から帰ってくるとその日の出来事で面白かったこと、びっくりしたことなど、自分が話したいことだけドドドーっと話し、おやつと冷たいお茶をもって自分の部屋に去っていく・・・・・のだけれど、昨日はちょっといつもと違う雰囲気で帰ってきました。
息子「クラスにさ、不登校の子がいるんだ・・・」と。
母「そうなんだ・・・」
息子「・・・・・うん」
母「仲良かった子?」
息子「いや、○○小(息子と違う小学校)だから、顔も名前もまだ覚えてなかった・・・。」
母「そうか・・・」
不登校のお子さんと同じ小学校出身の女子が「○○ちゃん、また来なくなっちゃった」と話していたのを聞いて初めて「風邪じゃなかったんだ・・・」と気が付いたんだそう。←ニブいにも程がある・・・・
入学当初は時々休みつつも学校に来ていたけれど、テストの少し前あたりから続けて休むようになり、それ以降ずっと来ていないんだそう。
母「いじめられたりとか?」
息子「無いと思うけど・・・わかんない。小学校の時から来たり来なかったりらしい」
母「そうか・・・・」
息子「うん・・・・」
息子なりに「不登校」が大変なこと、辛いこと、と考えているようで、心配するのと同時に、気が付いていなかった自分に落ち込んでいたため、母の「不登校」についての考えを話すことにしました。
母「死にたくなるほど嫌なら、学校なんて行かなくていいとオカーサンは思っているよ。」
息子「良いの?!」
母「良いよ。大体さ、学校に行かせるのは『親が死んだあと、君たちが自力で生きて行けるようにするため』だからね。死んじゃうなら本末転倒だよ」
息子「そうなの?!」
母「そうだよ。ただ『死にたくなるほど嫌なら』であって、『だらだらしてたい』だの『勉強したくない』だのが理由なら学校に行った方が良いと思うけどね」
息子「やっぱり行かなきゃダメなんじゃん」
母「学校に行かないなら、みんなが学校で勉強していることを自力で身に着けなきゃいかんから、その方が大変だと思うからだよ。教科書見ながら一人で勉強できるなら行かんで良し。」
息子「・・・・」
母「親が死んで頼る人もいない時に、中学の勉強も身についていない人がどうやって生きていくのさ?アルバイトだって高校生以上しか雇わないところがほとんどだよ? 住んでいる家も、水道も電気もタダじゃない。ちゃんとお金を払っているから使えるんだ。お金は働いて稼がなきゃいつかは無くなるんだよ。」
息子「わかった・・・」
母「それとオマケだけどさ、家とかネット、習い事、私立に行った友達とか、中学以外の世界をどんどん作りなさい。そして大事にしなさい。中学に行ってると、そこだけが世界のすべてのように勘違いするから、中学で嫌なことがあると何もかも嫌になってしまうんだよ。自分には他にもたくさん生きる世界があるとわかっていれば、どこかで嫌なことがあっても他の世界で頑張れるから」
息子「わかった」
本当に「わかった」のかはわからないけれど、息子はそう言っていました。
我が子が不登校になった親御さんの気持ちを思うと、何事も軽々に言うべきではないけれど、生きていれば「これからどうしようか」と話ができる。
だから私は息子にも娘にも言う。
「死にたくなるほど嫌なら学校なんて行かなくていい」